2021/1/14 - 2021/2/2

岸本佐知子 写真展『死ぬまでに行きたい海』刊行記念

岸本佐知子 写真展

「私は「シャッターチャンス逃し王」だ。

どんなものを撮らせても、かならずベストのタイミングを逃して撮ることにかけて、誰にも負けない。花火を撮らせれば、必ず開く前か後のしょぼんとした点となる。素敵な建物を撮れば、ちょうどの瞬間に大型トラックが前を横切る。かわいい子どもや愛らしい動物は、たいてい半眼白眼の変顔となる。

ここに並んでいるのは、そんな私が、大して性能のよくないスマートフォンで撮った写真ばかりなので、なんだかちょっと面目ない。

でも、この写真の直前か直後に、何か大事なことが起こっていたかもしれない。そんな気持ちで見ていただけると、もしかしたら、ちょっとだけ興味深いかもしれない。自分の写真を見るとき、私はいつもそうしている」 岸本佐知子

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文芸誌『MONKEY』創刊から7年以上続く岸本佐知子の人気連載『死ぬまでに行きたい海』が書籍化されました(スイッチ・パブリッシング刊)。“鬼”がつくほどの出不精を自認する著者が、それでも気になるあれこれに誘われて、気の向くままに出かけて綴った22篇。行く先々で出会う風景と脳裏をよぎる記憶があざやかに交錯する、新しくてどこか懐かしい見聞録です。

本展覧会では著者が出かけていった先々で「あまり高性能でないスマートフォン」で撮影した写真を展示。岸本佐知子独自の視点を、“文章”ではなく“写真”で堪能いただける貴重な機会です。書籍に収録された写真に加え、未収録写真もご覧いただけます。ぜひご来場ください。

*会場で『死ぬまでに行きたい海』をご購入いただいた方には、岸本さんにコメントを頂いた「岸本佐知子さんに聞いた、写真に関するQ&A」を差し上げます。

  • 岸本佐知子(きしもと さちこ)
  • 岸本佐知子(きしもと さちこ)

    翻訳家。訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、リディア・デイヴィス『話の終わり』、ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』、ミランダ・ジュライ『最初の悪い男』、ショーン・タン『内なる町から来た話』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』『楽しい夜』など。著書に『なんらかの事情』『ひみつのしつもん』などがある。2007年『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ賞を受賞。撮影:講談社

開催日
2021年1月14日(木)ー 2021年2月2日(火)
時間
12:00~19:30 *日曜日は19時まで *最終日2日は18時にて閉場 *水曜、第三火曜休み
会場

Title2階ギャラリー

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